ナノナインのガラスコーティングの仕組み
MECHANISM
ナノナインのガラスコーティングは、ナノテクノロジーを活用することで、素材の美しさを損なわずに表面を保護する層を形成します。なぜ薄い膜でありながら高い硬度を生み出すことができるのか。その理由となる化学的根拠と、独自の硬化メカニズムを解説します。
ガラス質の層を形成するメカニズム
ナノナインのコーティングは、化学反応を利用して表面に特殊なガラス質の層を形成します。この「化学反応を用いて層を塗り重ねる」仕組みについて、成分と構造の観点から解説します。
基本骨格は、ケイ素(Si)と酸素(O)という元素が結びついたシロキサン結合(図.1)というものが沢山集まったものです。一方、身の回りの多くのものは炭素(C)や酸素(O)を主成分としており、窒素(N)、水素(H)などから構成されるものを広く有機物と呼びます。例えば、プラスチック、糖やたんぱく質、繊維、木材などです。

図1.シロキサン結合
このシロキサン結合の特徴は、有機物に多くみられるC-C結合やC-O結合と比べて、結合エネルギーが非常に大きい点です。分かりやすく言うと、Si君とO君でガッチリ手を繋いで、これを繰り返すことで巨大な組体操を行います。この2人の手を繋ぐ力は、C君同士やC君とO君が手を繋ぐ力よりずっと強いため、このシロキサン骨格という組体操は全体でも非常に強固なものになります。
これにより、熱や紫外線、化学的などの負荷に対して非常に安定であり、機械的強度に優れる(=硬い)特性を持ちます。裏を返せば、安価な有機フィルムやコーティングでは保護性能や強度が出せないという事でもあります。
また、ケイ素(Si)はガラスを始め、砂や石の主成分であり、身の回りにも多く存在する非常に安定していて、安全な元素です。まさに安心安全で機能的な素材と言えるでしょう。
コーティング溶剤の成分について
さて、シロキサン結合が非常に優れた機能性を発揮することを説明してきましたが、一つの疑問が浮かばないでしょうか。それは、「ガラス質で硬いなら割れやすいのでは?」その通りです。これがナノナインコーティングと保護フィルムや他のコーティングとの最大の違いになります。
ナノナインコーティングは、硬化触媒を添加することにより、加水分解と脱アルコール縮合反応が促進され、空気中の湿気と反応し硬化します。そして、硬くて安定なガラス質の層を作ります。

図.ナノナインコーティングの硬化反応方式
その硬度はカッターナイフでも傷をつけることが出来ない程です。nanonineは硬さを評価する試験においてもガラスで実現できる最高硬度である9Hを実現しました。(JIS. K.5600-5-3準拠)反応式と、硬化機構です。

図.ナノナインコーティングの硬化機構
特殊変成シリコーンレジン
さて、シロキサン骨格のガラス質だけでは硬くても割れやすい物質になってしまう事は説明しましたが、nanonineではさらに、特殊変成シリコーンレジンをブレンドしています。
特殊変成シリコーンレジンとは、シロキサン骨格を主鎖として、側鎖に有機基を導入した特殊樹脂です。これにより、シロキサン結合の安定性や強固さを基本としながら、有機基で柔軟さや耐衝撃性を付与しています。

図2.特殊変成シリコーンレジン
分かりやすく、歯ブラシを例に説明をしていきます。歯ブラシは硬い樹脂軸(ハンドル)を主パーツ(=主鎖)として、そこに繊維のブラシというサブパーツ(=側鎖)がついています。この主パーツで丁度良い硬さを実現し、サブパーツでこすり洗いという機能性を付与しています。主パーツの樹脂軸だけでは当然歯は磨けませんし、もちろんブラシだけでも柔らかすぎて使えません。そして、歯ブラシとヘアブラシが同じような構造でも代用品にはならない様に、この主鎖と側鎖にも丁度良い性質や大きさのバランスがあります。
nanonineのコーティング剤はスマホ等の保護に使うために特殊変成シリコーンレジンの構造や配合量を最適化しているため、他製品には無い、硬さと耐衝撃性を兼ね備えた機能性を実現しています。
ナノナインのガラスコーティングが選ばれている理由
スマホのプロ=スマートフォンの修理施工店様にお選び頂いている理由があります。
機能性と操作性
スマホの保護にはフィルムよりコーティングが適している事、他製品には無い硬さや耐衝撃性、抗菌性といった優れた性能を紹介してきました。しかし、保護コーティングは実際に毎日の生活でスマホを操作している時の感触も重要です。いくら機能性に優れていても、操作の快適性を損ねては意味がありません。ナノナインのコーティングは、以下のように化学的+機械的な付着メカニズムによって、施工面に強力に塗着します。
化学的付着
シロキサン骨格の末端に残る水酸基(-OH)が施工表面と分子間力という力が働き、強力に引き付け合い強固に付着します。

図3.化学的付着イメージ
機械的付着
施工面の微細な凹凸にnanonineの製品液が浸透してから硬化することで、しっかりと素地に噛み込み強固に付着します。

図4.機械的付着イメージ
これらを実現するために、独自のnano分散技術と最適化された製品粘度によって、施工面によく浸透し、かつ平滑に施工できる技術を開発しました。これにより、フィルムと異なり剥離することの無い安定な被膜を、極めて平滑な面で実現出来る様になりました。さらに、余計な添加剤や成分は含んでいないため、操作性や視認性を損ねずに、耐衝撃性と耐キズ性を両立させることに成功しました。
もちろん、フィルムではなくコーティング塗装なので、曲面のあるスマホでも、タブレットでも、眼鏡でも、あなたの大切な製品を保護します。また、他製品では手間を掛けず1回で塗ってしまうものもありますが、nanonineでは2回塗りをすることで、より均一に反応した層を平滑に施工致します。
製品の確かな実力
「施工が簡単です」「9Hの硬度が出せます」「割れなくなります」など、
このような言葉だけでは、本当に品質が良いのかは分かりません。視認性が落ちたり、9Hの硬さだけ出ても割れやすければ意味がありません。
| 試験項目 | コーティングあり | コーティングなし |
|---|---|---|
| 鉛筆硬度 | 6Hで凝集破壊を認めない。 | 6Hで凝集破壊を認めない。 |
| 耐洗浄性 | スチールウール荷重:1kg 往復回数:300回ですり傷なし | スチールウール荷重:1kg 往復回数:300回ですり傷なし |
| 紫外線透過率 | 71.2% | 71.3% |
| 可視光線透過率 | 89.6% | 89.4% |
| 日射透過率 | 85.7% | 85.6% |
| 滑り抵抗係数 | 0.75(C.S.R) | 0.78(C.S.R) |
* 鉛筆硬度:JIS K 5600-5-3 耐洗浄性:JIS K 5600-5-11 透過率:JISA5602 滑り抵抗:JISA1454
機能性を備えたコーティングでありながら、コーティングなしのガラス面と比較しても、機械的強度も光透過性も全く落ちていないことが分かります。
また、落球試験(JIS K5600-5-3(耐おもり落下性), ISO6272)において、最大で平面:322mm→388mm 120.5%UP端面:266mm→624mm 234.6%UP これは300gの鋼球を落として、塗装に割れや剥がれが見られない高さを評価する試験です。コーティングにより物を落とした際に割れにくくなっていることが確認出来ます。
さらに、4点曲げ試験においては、250N→293N 117.2%UP これは、素材に力を加えていき、曲げにくさを評価する試験です。コーティングにより曲げに対して強くなっていることが確認出来ます。この様に、コーティングにより優れた機能性と快適性を両立して得ることが出来ます。
他のフィルムやコーティングでは得られないこの性能、ぜひ動画でも確認してみて下さい。
製品仕様
| 製品名 | ナノナイン ガラスコーティング剤 <施工店用デバイスモデル> |
|---|---|
| 成分 | シロキサン化合物、石油系溶剤、紫外線吸収剤(ブルーライトカット)、抗菌剤 |
* 本製品はナノナイン認定施工店専用の業務用コーティング剤です。
* 施工環境やデバイスの状態により、定着時間や効果の持続性は異なります。